プランあれこれ
[2002年9月8日更新]



  このV-FETアンプも現状で音質的な不満はないものの、周波数特性があまり広
  帯域とは言えず、最近の金田式のテーマである広帯域性を標榜するにはまだま
  だ研究の余地がありそうです。ここではまだどうするか決めてはいないのです
  が、これからの改良案を思いつくままに並べてみることにします。


定電流負荷によるNチャネルMOSFEソースフォロワー・ドライバー

2SK215ソースフォロワードライバーを追加した回路図

  ニフティーのFAV#6会議室、「はんだごて」でのM−NAOさんの#1264の発言
  で頂いた助言は目から鱗でした。これに従って定電流源を負荷としたNチャネ
  ルMOSFETによるソースフォロワーでファイナルのV-FETをドライブする回路を
  考えてみました。ここでは2SK215によるMOSFETを使っていますが、2SK79によ
  るV-FETもありそうです。そのまま置換えても大丈夫なようにソース電流は約
  10mAとしています。                          


2SA607エミッタフォロワー・ドライバー追加[当初案]

2SA607エミッタフォロワードライバーを追加した回路図

  2SK82パラレルの入力容量は(Ciss‖μCrss)×2で表されますが4000pFにもなる
  ことが分りました。広帯域アンプとするにはこれを低インピーダンスドライブ
  することが必要です。オリジナルの回路ではPチャネルMOSFETによるソースフ
  ォロワーでV-FETをドライブしていたのですが寄生振動を起こしたりする不安
  定さが出て現状は外してしまいました。                 

  しかしオープンループでの周波数特性が、−3dBカットオフポイントで12kHzし
  かとれません。それで以前製作した2SK60/2SJ18の時安定に動作したトランジ
  スタ2SA607によるエミッタフォロワードライブを入れる案を当初考えました。
  V-FETをAB2級のようにゲート電流を流してまでドライブする必要はありません
  が、この回路ではこの状態になったとき2SA607がカットオフしてしまうためう
  まくありません。それで実施するのをためらっていたのです。この時浮上して
  きたのが上のMOSFETと定電流源を使ったドライブ方法だったのです。    






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