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スレッド4: K式DACのクロック系改善 【問題提議】
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日時: 2009/03/23 16:46
名前:
スガラボット
ID:QdVKXN1k
参照:
http://vmorita.com/bbs/audio/forum.shtml
オーディオファン、金田ファンの皆さん、こんにちは。スガラボットです。
konton
さんのオーディオ掲示板"
Web Forum
"でも書いたんですが、ディジタルオーディオにもK式をということで、喜び勇んでNo.196を作成しました。暫くは喜んで聞いていたのですが、DACの前に接続するトランスポート (といってもDACとトランスポートがセパレートになった高級CDPなど持っている筈はないので、別のCDPやPCに接続したオーディオインタフェースのS/PDIF出力なんですが…) を替えるとずいぶんと音が変わる。という訳で、同じDACと同じソースなら振幅方向の特性差は理論的に出ない筈なので、これは時間軸方向の特性に問題がありそうだと当たりを付け、クロック系の改善を目指して試行錯誤の旅に乗り出した次第です。
もう7~8年以上も前、仲間内で『同じCDPで再生してもオリジナルのCDとCDRに焼いたソースでは音が違う。また同じCDRでもメーカによって随分音が違う。これはなぜか。』ということで議論になりました。その時は『CDRの出来の差によって光信号を記録するピットの配列にムラが出来、これがCDRをトレースするCDPのPLLクロック再生に影響して音が変わるのではないか』と一応の結論を出して納得したことがあります。
その時の議論を主導したのが
Sさん
という髭と眼鏡のソフトエンジニアだったのですが、その時彼が言っていたのは、CDRでなくても市販のCDPのクロックを LcAudio という欧州のベンチャーが発売しているCDPクロック改造キットと換装すると音が良くなるという話でした。これは当時日本でも一部のマニアの間で話題になり、今でもその後継機種や別の高精度水晶発信器を使ったCDPクロック換装サービスがネットで提供されています。
その時は僕にとってはもう一つのテーマだったSBD化をしただけで、ディジタルオーディオのクロック系改善までは手が廻らなかったのですが、いよいよK式DACが登場してこの問題に直面してしまったわけです。もう後には退けません。
というわけでひょっとすると終わりのない旅に飛び出してしまいました。さてどうなることやら…。
(続く)
1. SDRAM_DAIを搭載したNo.196改造DAC
-クリックすると元画像を表示-
修正・削除
No.1: K式DACのクロック系改善 その1: SDRAM_DAIの導入
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日時: 2009/03/23 17:02
名前:
スガラボット
ID:QdVKXN1k
参照:
http://vmorita.com/bbs/audio/forum.shtml
オーディオファン、金田ファンの皆さん、こんにちは。スガラボットです。
トランスポートによる音の違いを解決するため、まず手始めに
エレクトロアートさんのSDRAM_DAI
を導入して、S/PDIFからのオーディオ信号を一旦SDRAMにプールし、PLLとは別の独立した水晶クロック発信器で読み出して、DACIC(PCM1794)に送り込むことにより信号源であるトランスポート側のクロックジッタとこれを受けてPLLでクロック再生するCS8416のクロックジッタの影響を排除することにしました。
この基板を組み込んだNo.196改造DACの内部写真を
スレッド元発言の写真
にしまします。
SDRAM_DAI基板を実装するにあたって、まず金田式オリジナルのDAI基板を取り外し、別のPCM1794を2個用意して元のDAI基板の代わりに同一機能を行う新しいDAI基板をもう一枚作成しました。
SDRAM_DAI基板を外したDAI親基板の写真
を添付します。配線間違いを極力少なくするため、2個のPCM1794のは一はオリジナルと同一とし、実装しないCS8416のところは空きになっています。SDRAM_DAI基板はこの親基板にスペーサでピギーバックで実装しました。こうするとこによりDAI基板のみオリジナルに戻せば元の金田式No.196に戻ります。入力切り換えのロータリースイッチ回路はオリジナルとSDRAM_DAIでは異なるため、これもブタの尻尾で一緒に交換しました。なお、SDRAM_DAIで用意されているメモリ深度の切り換えやクロックレート切り換え(autoに設定)などは特にパネル面から制御する必要はないと判断して写真の奥に見えるDIPスイッチで設定することにしています。
これに加え、新しいDAI基板ではPCM1794に供給する3.3V電源をNo.199の真空管式DACのディスクリート電源に交換しています。CS8416に供給する3.3VはSDRAM_DAI基板のオリジナル通りの3端子レギュレータを使用していますが、こちらはデジタル回路のみですから影響はないと思い(信じてい)ます。3.3Vディスクリート電源は5V用ディスクリート電源と同一基板サイズですから、この写真を見て分かるように5V電源の上に3.3V電源をスペーサで重ねて二階建て実装にしています。
それで昨日の日曜日にこの改造DACで色々音出しをしてみました。それについては次の記事で記すことにします。
[続く…]
1. 新DAI親基板と3.3Vディスクリートレギュレータ
-クリックすると元画像を表示-
修正・削除
No.2: K式DACのクロック系改善 【その2】: SDRAM_DAIに三田電波製TCXOを実装
[No.1への返信]
←返信
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日時: 2009/04/22 01:33
名前:
スガラボット
ID:ZDgTAQms
参照:
http://vmorita.com/bbs/audio/forum.shtml
オーディオファン、金田ファンの皆さん、こんにちは。少しご無沙汰でしたが、スガラボットです。
エレクトロアートさんのSDRAM_DAIに三田電波製1ppmのTCXOを実装しようとして、エレクトロアートの田力さんに相談したところ田力さんもTCXO換装にトライして頂いたようなんです。ところがこれまでの京セラ製の水晶発振器24.576MHzと22.5792MHzの切替えは、発振自体を止める訳ではなく出力のみトライステートで切替えだったのが、三田電波製のTCXOは同じ端子構造でも、ST端子を制御すると発振自体を止めているようなんですね。それで切替え時に一時クロックが停止してしまうためFPGAがハングしてしまったのだそうです。それでこれの回避策として、FPGAのプログラムを変更してタイマーを入れて解決されたとのこと。
エレクトロアートさんのお客様にもやはり三田電波のTCXOを所望する方がおられたようで、3月配布分の基板から水晶発振器部分も変更されて三田電波製のDIPタイプ及びハーフDIPタイプのTCXOが実装可能となっています。僕も4月分の配布でこれにTCXOを実装して頂きました。
そのTCXO実装SDRAM_DAI基板が今日届いて早速試聴です。僕が実装してもらったTCXOはMTX-0510タイプではなく、ハーフDIPタイプのMTH-0510の3.3V仕様だったのですが、う~ん、やっぱり一味いや二味くらい違いますね。44.1kHzのCDも24/96のDVDオーディオも水を得た魚のようにクッキリ鮮やかに響きます。
10年前のVICTOR製民生用DVDオーディオプレーヤの24/96DACと比較するのは可愛そうなんでしょうが、やっと24/96の真価が発揮できる様になった気がします。次なるステップとして計画していたルビジウム発振器との同期も暫く保留してもいいかなと思うくらいです。
ところが、このTCXO付きSDRAM-DAIと金田式No.196DACで再生すると、トランスポートとして使っているDVDオーディオプレーヤで再生するCDとDENON製CDR-1000で再生するCDでは、もはや音の差はない筈だと思っていたのですが、それがやはり違うのです。
CDRの音場再現は小さな部屋で演奏している感じなのに対して、DVDプレーヤの方が大きなホールで聞いている感じがするのです。音量もDVDプレーヤの方が少し大きいような。
SDRAM_DAIを使って、デジタル信号とクロックソースをトランスポートから完全に分離独立させた金田式DACで再生しているつもりなのに、この差が出るのはどうして? どなたかこの現象が説明できる理論を思いつかれた方がおられましたらお教え頂けませんか?
よろしくお願いします。
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